ナポリ宿でのボランティア。
1日5時間上限✕5日(週2日休)
おもな仕事はすでに説明した
朝食当番と
チェックアウト後のベッドシーツ交換(昼)番、
そしてこの“夜番”。
夜番は週にひとり2日平均でまわってくる。
朝は2日、昼は5日。
この宿にはバーがあって、
宿泊客は夜8時からのハッピアワーに
飲み物を注文すれば(コーラ1ユーロ〜)
夕食がタダなのが売り。(なくなったら終了)
それを我々ボランティアが作る。
量は15〜20人分目安で、
主なメニューはほぼ毎日パスタなんだけど
この日はわてが作った
かぼちゃのリゾット(クリー厶とペコリーノチーズたっぷり♪)、サラダ、茹でたブロッコリー、パン
午後6時から8時の2時間で
料理を終わらせろって
シフトなんだけどムリムリ。
担当になると
数日前から何作ろうかなーと考えたり
当日は八百屋やスーパーをはじごして
両手いっぱいに買い物袋を下げて歩いて(かぼちゃ2キロ、米2キロ、レタス2、……)けっこう、
いや、かなりの労力。
パスタばかりでは飽きるだろうと
4ヶ月のあいだにあたしゃ
日本カレーとかおでんとかおにぎりとかも作った。
副菜も
イワシのフライとか
ナスの揚げマリネとか
ローストポテトとかいろいろ。
でも
写真撮ってる余裕なかったわ。
キッチンはお客と共用だから
場所をゆったり確保できないこともあるし
客にいろいろ話しかけられて ↓
締切(?)の8時前には
いつもパニック!
終盤、パスタの湯切りなんかしてる頃には
もう髪ふり乱してあわあわ。
そんな時、
いつも仲間が手伝いにきてくれる。
プエルトリコ男のラムセスは
新人がやってくるたびに
「知ってるかい? 彼女、
片付けってものができないんだよ、
うん、日本人とは思えないよね、
この、派手な散らかしっぷり!」
とか説明しながらせっせと片付けてくれる。
なんとか20時に作ったものをバーに出しても
片付け等あるから
製作者はゆっくりと食べれない。
落ち着いて飲めない。
レセプションをのぞくと
なんか賑わってるしー。↓
バーへ行けば
「今日のリゾット、作ったの君かい?
超おいしかったよ、ありがとー」
なんて言ってくれる優しいお客さんがいて
少し浮かばれる。
21:30 PM
そして一段落すると、ゴミを出す仕事。
みんなの楽しそうな宴を横目に
この重いのを ↓ 通りに出て
道路横断して捨てるの、ひとりで!
雨の日は泣くよ。
ナポリのドライバーは
信号なんか守らないからね。
通りを横断できない時は交通量が減るまで待機。
でも22時をすぎると
カートを引きずる音が
「うるせーーー!」
と
ご近所様にどなられるから注意。
袋をゴミ箱に放り投げる時に
ゴミの中の液体(ビールとか)が
足にひっかかったりしてね、
もう最悪。
レ・ミゼラブル
さーらーにー、このあと
トイレの見回り、軽清掃。
どんだけーーーっ!(懐)
「ちょっと働きすぎじゃねーかオレたち!?」
特に朝・昼・夜番が重なった日の
疲れはけっこうなもので。。。
「いいよもう、
清掃用手袋でもして
格好だけつけたらいいよ!」
よく働いたなー。ほんま。
だけど今ふりかえると
こんな4ヶ月のナポリ宿生活が
どーしようもなくキラキラと輝いてきてさ、
何かね?
帰国マジックかね?
そうそう、
おとといジャパン帰ってきたなりよ。
今回も3ヶ月間の帰国。
そして今回の帰国は……
作家でもライターでもいいけど、
自分の本業に戻る道も探してみようと思ってんだ。
ダメ元でも何でも
久しぶりにやってみようかとね。
この3年間、
イタリア、スペイン、モロッコの合計12の宿で
「珍しい日本人スタッフ・トモコ」
として働いた、
オモシロ経験をどこかにまとめられたらとね。
日本人はまだ少ないけれど
「ボランティアしながら長旅」
はいまやバックパッカーの常識。
博物館や遺跡めぐりもいいけれど、
旅先のひとつの町に落ち着いて
「異国で働く」ということでしか得られない経験、
これって大きいよ。
その魅力を身を持って伝えたい!
(本気やでー)
東京で部屋付きのバイトでもやりながら
企画書書けたらええなー。
もうこれ位しか飛べないけど ↓
ナポリのおかげで
気持ちだけは元気だよ。
チャオ!