まわりの平均年齢25歳、
ぐーっと若い仲間に囲まれて
ナポリの旅人宿でボランティア。
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アルゼンチン人、ブラジル人、フランス人。
社員はナポリターナばかりでイタリア語、仲間とはスペイン語、旅人たちとは英語な日々。


先日、チェックアウト後の
シーツ交換の仕事を始めようと
リネン室で準備をしていたら
レセプションのイタリア女子が、

ドーナツの盛り合わせに
ロウソクを指した皿を持って
まわりのみんなにも伝えるかのように
「チャオ、トモコ〜〜!!!
今日はあなたの誕生日〜♪」
っと最高の笑顔で現れた。



え…………? (ぽかーーん)



今日はわての誕生日なんかじゃないで。
8月に済んだで。
大きく首を横にふって否定した。


「え、違うのーーー? 夜勤担当のアントニーが
今日はトモコの誕生日だって、
昨日の夜知ったって言うから今慌ててこれ。。。」
と彼女。
前の晩、
誕生日の話なんで1秒も出なかったけれど、
みんな飲み過ぎていたから
話が混乱したのだろう。?

ともかく変な勘違いと演出に
みんなで笑った朝のリネン室。
「でも本当にありがとう、今日はわての誕生日じゃないけど、あなたって最高!!!」
わては
ドーナツやロウソクを準備してくれた
優しい彼女を抱きしめた。
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それで終わったかに思えたんだけど
午後になって夜番のスタッフが現れると
ひとりずつ、わてを見るなり
両手を広げて
「トモコーーー、お誕生日おめでとう!」
とやってくる。

ほんならもう、
今日10月吉日がわての誕生日でええわ。


   


わての本当の誕生日は8月29日で
今年はトスカーナの巡礼宿で
ひとりで働いていて、
その日が自分の誕生日だと言う相手もいなかった。
その日やってきた巡礼者は4人いたけれど
見合いサイトみたいなので知り合ったばかりの
若い(ダブルデート巡礼者”(? )たちで
自分たちの恋愛で忙しそうだった。


しかし過去2回の誕生日は
スペインの巡礼宿で
盛大に祝ってもらったことだし、
まー、こんな地味な誕生日もあるさと思っていた。

とはいえ、
やっぱり少しうら淋しい気持ちもあったからね。
勘違いでもこんな風に
おめでとーおめでとー言われて
あの日のうら淋しさをとり返したっちゅーか、
だんだん嬉しくなってきたわて。

宿のスタッフ部屋は
日もささずひどいもんだけど、
掃除中に客室バルコニーから見る
桜島(うそ。ヴェスヴィオ山)は今日も美しい。
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45歳。

歳とったよなーと思う。
白髪もシワも本格的! 

25歳たちと掃除婦として働き、
こないだなんて彼女とふたりきりになりたい男子に夜中に部屋貸すハメになってルームメイトとともに自分の部屋に入れなかったりして、
何やってんだおれはーーと腹が立った。
その他、
いろいろとうまくいかないこともあるけどさ、
でも
なんとか前向きに
元気でやってるよ。

いまアルゼンチン男子がビールくれた。
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↑ なんだかんだ、みんなわてのかわいい息子、娘。


ありがとう! (結局これ)






チャオ。