2ヶ月だけ、
高級リゾートホテルのフロント係 in 熱海。  
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もし、自分に得意分野みたいなものがあるとしたら
今回も、まったく自分の得意分野を発揮できないタイプのアルバイトだった。

ホテルのホームページには英語版もあったり、
「最近、熱海を訪れる外国人観光客が増えているらしい」等の噂をきいたりして
「外国語のひとつぐらいは生かせるのでは?」
と期待したけれど
去年の伊香保温泉同様、その機会はほぼ得られなかった。会社の中に入ると
そこは厳しい日本人社会という印象を受けた。

そんな現場でわてはまた
慣れないストッキングをはいて
ワンピースを着て髪をひっつめて、
「ゴチョーショク」だの「ゴユーショク」だのと
噛み噛み敬語に苦戦。
しかも今回は、
フロントのソファーに座るお客様(神様!)の傍らに
よいしょとひざまずいて
昔の英国人の求婚のごとく
チェック・インを行わなければならなかった。
のん気なイタリア帰りには苦行だった。

そんで痺れた重い膝を上げて
お客様をエレベーターに乗せると
「それでは3階のお部屋まで、行ってらっしゃいませ〜〜」
とかいって、自分はお客様のスーツケースを抱えたまま猛ダッシュで脇の階段をかけ上がって、
エレベーターより先に3階に到着し、
「お疲れ様でございました〜〜♪」
っと、やや過剰な敬語で
息切れがバレないように言い
涼しげに微笑まなければならなかった。

その他、
電話応対やら細かい事務作業やらも含めて
要求されることがわての能力を超えていて、
ミスの連続。

「もーーーぅしわけございません!」
と、何度
『HOTEL』高嶋弟ばりの90度敬礼で、
お客様、いや、特に上司に謝ったことでしょう。

張り切って離れの客室に
内線電話で頼まれたアイロン台とアイロン本体を担いで届けに行ったら
「そのアイロンじゃなくて、ヘア・アイロンが欲しかったんですーぅ」って、濡れ髪のお客様に言われたりしてね。


しかーーーし、
寮から見える熱海の海や山、町並みは一瞬で気に入ったし、
寮は完全ひとり暮らしだったから毎晩よく眠れたしイタリア映画もたくさん観れたし、
山の手にあるホテルにはヤギやらアヒルやらもいて癒された。
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そして何より素晴らしい仲間や先輩(パイセン)たちに恵まれたことも! 

同じ寮には日本人だけでなく、
ネパール男女やベトナム女子もいて、
若い彼らとすぐに友達になれた。
みんなで過ごした時間がとても楽しかった。
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わては今まで世界70カ国以上を旅してきて
数知れない異国の人たちにお世話になっている。それだけに今回は、
「わが国ジャパンに来てくれてありがとう!
少しでも、厳しい社会で頑張っている彼らの力になれたら……」
という気持ちでいたけれど、
聡明な彼らにこっちが助けられるばかりだった。

ありがとう、みんな◎◎

熱海を去る前日、
たった2ヶ月で転校していくわてのために
お別れ会を開いてくれた彼ら。
(↓ 準備中!)
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「モリサンは、家がないから、なにもあげられない、だってあげても置く場所ナイデショー? だからビデオを作りました!」
って、
思い出のスナップとメッセージが詰まったビデオをプレゼントしてくれたよ。


………あれ、
何で何も期待してなかったジャパンでこんな結果に?
っつーぐらい、今回は
思っていたよりも
ずっと充実した2か月になった。


『お疲れ様でございました〜〜♪』


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さ、
これで悔いなくまた旅人に戻れるよ。


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チャオ友よ、また会おうね♪