怒りのミカン The Angry Oranges

2021年05月

秘境にきて3週間がたちました。

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なじめません! 


地元のお客さんはみんな優しいんだけど
(酔うとしつこい人もいるけど)
"ビッグボス爺(66)"と、
"巨漢シェフ体重120kg(40)"が
怖くて怖くて
夕方からのバータイム、
ふたりが仏頂面でいるキッチンはまるで
マフィアの舘。 


さげた皿を持って入り、
その皿を洗うのをじーーっと監視されてるだけで
かなりのエネルギーを消費するんだけど、
今日など
「お持ち帰りのボックスはどこにありましたっけー?」
ときいたら巨漢が仏頂面100%で
「言わなかったっけーーーぇ? 
とひとこと。
(バーローてめー、日本人なめんなよー!)
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しかしねー、
この仕事を誘ってわてと一緒にパースからやってきた若者は
「気にしない、気にしない!」
とか言っちゃって
最初は英語が下手だから爺ボスや巨漢シェフに
首をふられていたのに、
今やオレよりこの仕事を楽しんで
「いいじゃん秘境体験」
とか言っちゃって
彼らからも認められている様子。
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いーなー。
順応性、ってやつかね?

まぁ、楽しそうに働いてる人のほうが

上司にも好かれるにきまってるわなー。

しかし
向き不向きって言葉もあるからね、
わてはダメならダメでええよ。

早く向いてる仕事に出会えますようにと
夢をみながらもう少々がまん。

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増えるは
オリーブコレクションばかり。
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この職場のメリットは
オリーブもぎ放題につきるな。
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黒オリーブはね、
塩をまぶして毎日水を抜くだけだから簡単。
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2週間弱でもう激ウマの
ジューシー食べ頃ブラックオリーブ完成。
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うますぎる!
トルコやモロッコの夏を
思い出すほどのうまさ。
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あ、また食べ物の話。。。



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「バーガー2箱200個分! 
  1個づつ横半分に切ってマーガリンを塗る、両サイドともね。30分で100個はいけるから、1時間で終わらせること!」
厳しい爺ボスに言いつけられた夕暮れ時。

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ボスがキッチンを出たスキにパチリ。
だって、
こんだけ長時間働かされてるんだから
労働記念写真ぐらいは残さないとねー。IMG_20210511_162954


モーテルの朝の部屋清掃は7時から。
連日6時半起きで働かされてるけど、
誰もチェックアウトしない日なんかは
ボーっと待機したり出直したり。
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無駄な早起きをさけられないかと
爺ボスにかけあったら
「昼の12時までに終わらせてくれれば
好きな時間に始業していいよ」
といわれ、
チェックアウト時間の10時から始めたら、
昼前に終わらせても今度は
「遅い!」って。。。


まぁ、
爺の習慣ってやつなのかもねー。
古い宿だし、そのへんの伝統ルールは仕方ないのかも。。。

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「冷凍温野菜ミックス」の
ブロッコリーばっかり盗んで(ないけど)
食べてたら、
ニンジンその他の野菜が残って
「これじゃ店で使えん!」
とこれまたボスに怒られそうで(まだ怒られてないけど)、
日本カレーで処分したランチ。
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↑ 冷蔵庫から拝借した高級オージーステーキ肉と、冷凍ポテトフライ入り。


夕方のバーの仕事は
4時から8時半、
ときいていたけどこないだは午前0時まで。
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ともかく1分たりとも無駄な動きをするな的な、厳しい爺ボスで
気を使いまくって疲れるでー。


がんばれオレ。
6月いっぱいぐらいが目標かなー
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書く仕事と
新鮮野菜が
ちょっぴり恋しいマーガリン係。




あと、納豆もね!😉













🤠

オーストラリアの秘境勤務あるある!
"部屋付き3食付き"

(プラス、
週末ごとに都会へ戻る往復飛行機代
もよくあるけどここは支給なし。‌)

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日本のリゾートバイトと同じだね。


朝と昼は
厨房と食品貯蔵庫の食材使って
お好きに自炊どうぞ。
バー勤務中の夜は、
バーで出しているメニューなら
何でもオーダーしてよし。
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↑ って言われてもねーーー、
こんなメニューが好きな人ならいいけどもーー。

わては
食材庫のなかをあさってやっと発見した
冷凍ミックスベジタブル+冷凍エビ
を、
毎日レンチンしてコソコソ食う日々。
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しかし毎晩客に
「ステーキの焼き加減はどうしますか? レアそれともミディアムレア?」
とかきいているうちに
だんだん肉方面も気になってきて
休日の今日、当店の人気メニューを頼んでみたよ。

「scotch fillet(リブロース)。
レア、ソースなしで(変なグレイビーとかかけないで!)、ポテトフライもいりません!」

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そう注文して焼いてもらった肉皿を、
部屋に持ち運んで
コソコソ食った。
(ボスや客がいる場所では落ちつかないタイプ)

………う、うまい。

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ちゃんとしたステーキって、
最後に食べたの30年近く前かも。


でもーーー、
こないだ車で遠出して仕入れた
生の(冷凍でない)ブロッコリーの方が
やっぱりうまかったかもな。
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あとね、
今朝自分で炊いた
白飯もうまかった。
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玉子かけごはん。
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‌田舎でやることないから
食うことばかり考えがち。

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何か
この生活を乗り越えられるような
集中テーマ見つけたいわー。
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韓国日よけマスク、
鼻呼吸用窓を
口呼吸用に活用してます♪





あ、マスクはあくまでも日よけであって
ここはコロナなんてさらに遠い国の話って感じ。
それは助かった!









美しき町、パースから400km離れた
内陸部のとある村、
とあるモーテル&バーで
田舎体験をしながらお手伝いをさせてもらえるというので一大決心(大げさ)。
3日間のロックダウン(閉鎖)中だったパース市の検問を抜けてやってきた。
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↑ロックダウン中、
ホントに高速道路もがらーーん。


向かうは内陸部のなーんにもないところ。
いわゆるオーストラリア名物の
アウトバックってやつですな。
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突然現れた
97年前から建つという
一軒のモーテル。
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20室ある部屋は、
建てられた97年前から
そう変わってないのかも。↓
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宿泊客は
村周辺の工事現場で働く人や
近隣の炭鉱で出稼ぎ中の人たち。
おもに男。

バーは宿泊客である彼らと
常連の村人たち。
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ここに来て1週間。
まだクビにはなってないけどもーー。

けっこう怒られる厳しい現場でね。
「あれ、まだ準備できてねーのかよ!」
「昨日教えただろーが!」
忙しいキッチンでどなられたりしているよ。
怖ぇー、
入って4日目ぐらいから荒い、荒い

加えてボス(爺66)は、
都会では許されないレベルのセクハラ発言多め。
もちろん酔ったオヤジ客の一部も。

いろいろ含めて
典型的なカントリー(田舎)ライフをIMG_20210429_114548

体験しております。

労働は1日6〜8時間だけど
朝の6時半起きが、あたしゃつらい。
さらに
仕事が朝の部、夜の部に分かれていて
その切り替えにもまだ
体がついていけなくて
ぐったり。
しぬーーーー。

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でもやっとこさ、
ほぼ自分専用のトイレにありつけたのと、
朝の空気とコーヒーがうまくなったのは
バンザイです。
(トイレとコーヒー話セットで失礼)

というわけで、
長く苦戦したパースでのバイト探しは
終了して
新たなシーズンに突入したことの
ご報告でした。

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 ↑"オージー・アウトバック・シーズニング"なる、
大ざっぱな人たちのための
超テキトーそうなミックススパイス発見!
(使うもんか!)



こんなオージー・アウトバック・シーズニングで味付けされた生活、
さてあと何日続くでしょうか?














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