怒りのミカン The Angry Oranges

2020年07月

ケータイ、こんなんだったかね10年前。in スペイン
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わては
アイフォーンを持たされて
スペインの巡礼路を歩いとった。
2010年6月10日~7月28日
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10年前ってことは、
この子たちも
もうティーンエージかそれ以上だな。

「オラ、ペレグリーノ!(こんにちは、巡礼者さん)」
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初めての巡礼。
こーゆー靴の大集合とか、
何もかもが初めてで毎日が発見の連続。
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いまだに驚かれる
ワインの出る蛇口。(地元のワイナリー提供の、カミーノ名物)

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毎日20キロ必死で歩いて
歩きながらWIFI無料電波を探しまくって
べンチ休憩中とかにコソコソ原稿書いて(アイフォーンで)
その日のうちに編集部に原稿を送る、
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何てスバラシイ日々だったんだ!

そんなことよくできたよなー、おれ。



あ、これ
日本から持って行ったものの
かさばって困りはてた
お気に入りのトイレットペーパーじゃん。

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  さくらももこ先生!      


 
フルートふいてたこの彼も元気やろか。
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おれ当時37。
そりゃ47にもなるよなー。
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今ならこーゆー帽子はかぶんないだろうね!



10年前の今日、
アナタはどこで何をしてましたか?























朝、起きる1時間ほど前の極楽アワーに電話が鳴った。
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迷ったけど
この宿の住人でいい子(早起き)だから出た。
「トモコごめんねー。なんか、16号室のオバサン客が自分の部屋に入れないって、今ここでうるさくてさー。。。」

そのあとそのオージー女性客がわての部屋のドアを激しくノックしてきた。
ガンガンガン。
もちろん勤務時間外。
無視したくても
そうはいかない壁の薄さ部屋の狭さ。

「カギを部屋に置いたままロックしちゃってさーーー。
スペアキーかなんかで開けてくれる?」

16号室の女性客。
62歳無職だけど、
整形したてで45ぐらいに見える。

わては思いっきり半寝のゾンビ状態丸出しで
「うーーーー😪。あなたの部屋は
スペアキーがないから気を付けてって
いいましたけど
本当にないのよスペアキー。そしてうちにはマスターキーってものも。
ともかく
ドアのカギを壊すにしても
今この時間にできることは何もないから
あと1時間寝かせて下さいな、プリーズ!‌」

「オッケー」。

一応引き下がった彼女。



それから1時間半後、
階下におりていくと
その整形ウーマンが
そこらへんにいた男性客をつかまえて
屋根の上にあがらせ
2階の彼女の部屋の窓から入らせようとしていた。
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屋根の上にいるのは
前回も16号室の客が閉め出された時に
かりだされていたダンサー男J。

はしご使わんで登ったんかい!?

しかし今回は窓が完全に閉じられて
いたため
窓から潜入作戦は難航。

しびれを切らした
16号室の整形ウーマンは
隣の15号室の住人が起きだすと、
自らもその窓から
屋根の上に降りたった。

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タフだね、オージー。

ダンサー男 J(無職46歳)は
いつも宿じゅうの灰皿をひっくり返して
シケモクを収集し
宿じゅうのテーブルを汚す。
食った皿もそこらへんに放置して
めったに洗わない。
イライラすると、
カードの請求書やら
ロトの負けチケットなんかも
トイレに流したりする超困った男。

でも、
こーゆー時は人助けするんだね。
意外な一面。

しかし結局、窓は開けられず
原点に戻って(?)
我々は16号室のドアの前に立っていた。

整形ウーマンとダンサーJが交代で
ドアと壁の隙間に
下敷きをはさんだりして
ゴチャゴチャやってみる。
わてはオフィスにあったあらゆる余りキーをカギ穴に差し込んでみたけどダメ。


朝10時をすぎるのを待って
わてはオーナーに電話をした。

「え、またあの部屋、カギ閉じ込めたの?
あそこをカギなしで開ける時はね、
下敷きじゃなくて、
クレジットカードを使ってごらんよ(コツ伝授)。そうそう、やってみて。
グッドラック!

そしてオーナーのアドバイスどおりに
ダンサーJが手を動かしていくと

……ガチャ、ガチャ、ガチャ……ガチャン!

ドアは
いとも簡単に開いたのでした。


「わーーーーーーーい!
イェーーーイ! ヒュー、ヒューッ!!


まだ多くの客たちが眠る
朝の静かな廊下で嬌声をあげ
ハグをしあう整形ウーマン、ダンサー、おれ。


‌  ‌  


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ちなみに、
整形ウーマン62も
夜中の2時、3時に
電話ででかい怒鳴り声を出したりして
隣室の客から苦情がくる、やや問題客。

前もわての部屋をノックしてきて
すごい剣幕で
現金をわての手に握らせ
「これであと5泊頼む、
もうホームレスにはなりたくないんだよ」
とかいってきたりして。
(頼むから、部屋まで来ないで!


でもそのあと
このチューリップを買ってきてくれたんだよね。

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さぁ、
今日も掃除すっか!


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 ‌ ← へんな宿にニヤニヤしながら。












生まれて初めて、
っとゆーと若い娘みたいですが
今夜、初めて110番しました南オーストラリアにて。

「警察への通報電話番号は
国によって違うけど、
実はどの国の番号にかけても
現地の警察に繋がるようにはなってるんだよ。
例えばここオーストラリアは000番だけど
日本での番号110番にかけても
イタリア番号113にかけても
ちゃんと000に繋がるんだ」


2週間前、
熟年オージーカップルが泊まる部屋から
叫び声がして(暴力的なケンカ)
警察を呼んだカナダ女子が、
「いざとなったら警察の番号が
分からなくってグーグルしたわよ」
と言った。
その時に、誰かがこの
「通報番号は、異国でも通用する」説
を唱えていたんだよね。


でも110番、
ここ南オーストラリアでは
通じないじゃーーん!!‌ ‌ 


あわてて韓国男子客に教えられ
000番に通報したわて。
(ふだん通報はそこらにいる
英語ネイティブ客にまかせるけど
今日はオレしかいなかった


今夜はお客様の部屋からサイフが盗まれ、
中に入っていた
銀行カード1枚と
クレジットカード2枚が
16万円相当が
あっちゅーまに
使われてたっつー件。


犯人はうちの客しかありえない。。。


幸いすぐに気が付いた被害者が調べて
カードの使用時間やら使用場所が
特定できた。
通報からさかのぼって1時間内、
宿から歩いて2分のATMと
歩いて1分のバーで使われていた模様。


そして宿の監視カメラや
バーの証言から
ある男性客が浮上した。
10日ぐらい前にやってきたわりと新客。


2日前、
夜のキッチンでその容疑者の男とはちあわせた時
「実は今日誕生日なんだ」っつーから
わては部屋まで走って
缶ビールとTIM TAM(豪名物チョコレート)1箱持って
おめでとうって渡したさ。そしたら
奴さん、えらく喜んでさ。


でもいろんな客の証言からすると
誕生日も嘘だったかも………フン ! 


不幸中の幸いは、
警察が事件と認定し
犯人に不正に引き落とされた金とあれば
銀行はその全額を
被害者に戻すとのこと。
お財布に現金は入ってなかったそーで
それも助かった。


すっかりくつろいで
シャワー後のフェイスパック中に
呼びだされたオレだけど
ポリスのひとりが
かっこよかったのも幸い。
    (どさくさ小確幸


だけどね、
いま外室中の容疑者が
今夜これから部屋に戻ってくる可能性が
あるんだよね。
部屋、まだ荷物そのままだし。


だから夜中に
また呼びだされるかもなーー。
ちょいドキドキ。


眉毛描いて寝るかなー。



彼がどうやって
被害者の部屋に侵入してサイフを盗み、
パスワードなしで
ATMから金を引き出したのか、
明日すべての謎は
解ける???




おやぷみ。





😪




ほんと、
12月からいるけどこの宿
退屈だけはしません。
never get bored.















今日の夕方は、
誰々の食品ロッカーのワインが盗まれたとかで
怒り狂う被害者とともに
セキュリティカメラの録画映像をチェックした。


この宿ではよくある事。


いっそ
当館では、
お客様の私物盗難には一切、
いっさい関与しませんので、
自己責任でよろぴくね
の貼り紙を出したい。

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だって
「Aは人の食べ物を盗んで
即追い出されたのに
Bは注意だけでまだ居座っている、
フェアじゃないじゃないか
とか抗議してくる
人のあら探しが趣味なヒマ客も多いからね、当館‌。
(1日中TVルームに居座ってるオヤジ層に多し)

犯行推定時間帯を
16倍速再生でたれ流してみたけれど
なかなか犯人を確定できず、

ワインを盗られた本人と、やじ馬は
あきらめて撤収。そして
おれひとりで
洗濯物のキッチンタオルをたたみながら
モニターを眺めていた時
その犯行画像らしきものに出くわした。


えーーーーーー、

こいつが撮ってたんかい!!

(びっくりな結果)


コロナで州境、
国境が閉じられてからというもの、
客は長期滞在者ばかりで
30人大家族って感じなのに。。



さて、どう対処したらええんやろか。




そんな今夜、
フランスのアレクシスから
メッセージが来たよ。
アレクシスは『マンマ・ミーア!』の最終章ナポリに登場する我がフランス友。


いろいろな行動制限が解かれたフランス。
アレクシスは
実家のある北部からリオンへ赴いて
学校通いを始めたらしい。


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↑ ↑『さ、今日は今から公園のこのベンチで昼寝するよ』

相変わらず、

さわやかのん気なアレクシス


えーーーなーーーーー。

で、
その昼寝中に眺めた空が
これだって。


わーーーーーーーー、

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きもちえーなーーーー。







ワイン泥棒、

どーでもえーーー!



っつーかワイン
盗られないようにもっと
袋に入れるとか隠すとか工夫して!















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