怒りのミカン The Angry Oranges

2016年07月

当アルベルゲのチェックアウトは
巡礼宿にしては、ゆっくりめの午前9時。
「遅くとも8時半には部屋から出てね。
9時にはみーーんな路上の人ですよ!」
とペレグリーノ(巡礼者)たちに言う。

"tode el mundo en la calle."(世界中の誰もが路上の人)
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「みんながみんな」、とか「誰もが」「everybody」
と言いたい時に、スペインでは
todo el mundo(世界のぜーーん ぶが) という表現を使う人が多くて
こーゆーテキトーさが私の
スペイン口語の好きなとこ。

「世界中、と 言いきって しまうのは
語弊があるのでは?」なんて赤字は入らないわけよ、絶対。
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ボランティアとして働くわてとしては
とっととみんなに出ていってもらって
誰にも話しかけられない状況で
ゆっくり朝の空気を吸いながらヒーコーを飲んだのち
掃除を始めたい。
だから遅くなりそうな時は
「はい、もう9時だよ~」
とペレグリーノを急かしたりする。
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だけどあまり気にならない人
(ちゃんと皿を洗ってくれそうな人、
静かな人、または心地よい話し相手、
応援したくなる人…)
だと放置したり
「まだ大丈夫だよ。」
といって茶のおかわりをすすめたりすることもある。
夜の消灯22時間際もしかり。
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自分がペレグリーノになった時は
後者(追い出されないほう)
でありたいなーと
ふと思った。
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ブエンカミーノ♪

朝の掃除の前に
アルベルゲ裏の教会裏手にまわってみたら。。。。
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はーっ、
遠くの雪山が見えた。
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なんて美しい朝。
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北スペインは確かに雨が多い。
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だけど晴れるとホントにきれいなんだよね。
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そんでアルベルゲに戻ったら
出発した誰かが置いていったレインコートが
テーブルの上に置いてあった。
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ただ置き去りにするんじゃなくて、
ちょっとしたメモが嬉しい。

名前は書いてないけど
きっと昨日みんなに気を配ってたあの男子だな。
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ブエンカミーノ♪
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